粗大ゴミに出して安心していたら・・・

tokyo12 粗大ごみ

就職して4年ほどたち、学生時代から住んでいたアパートから、もっと便利なところに引越しすることを決めた私。
引越しの準備をしましたが、1人暮らしは変わらないので、ほとんどの物を、そのまま持って行くため、ひたすらダンボールに詰める作業をしながら、思い出した物が。
そのアパートには、玄関を出たところに、1部屋ごとに小さい車庫のような物置があったのですが、そこに、ずっと入れっぱなしになっていた自転車があったのです。
学生の頃は毎日のように乗っていましたが、働いて、車を購入してから、全く乗ることがなくなり、あることも忘れかけていた自転車。
引っ越しても、きっと乗ることは無いだろうと、引っ越しを機会に粗大ごみで出す手続きをとりました。
引越し前の最後の粗大ごみの日に「学生時代は、色々なところに連れて行ってくれてどうもありがとう」とお別れを言い、粗大ごみシールを貼って、さようならをしました。
それから半年ほどたち、自転車のことなどすっかり忘れていたある日、なんと警察から、私の家に電話がかかってきました。
悪い事とは無縁、超真面目に生きている私に何事!?と驚きましたが、なにやら、あの日さよならしたはずの自転車が、住んでいる町から遠く離れた場所に置きっぱなしになっているということらしいのです。
粗大ごみ置き場から、だれかが持って行って使っていたのでしょう。
そして、私には、それを取りに行く以外の選択肢は残されていないという状況のようでした。
当時の私の愛車は、小さくて可愛いと定評のローバーミニ。もちろん自転車なんて乗せられません。私は、市内でありますが遠い遠い町まで、電車を乗り継いで、サヨナラしたはずの自転車を受け取りに行きました。
帰りはもちろん自転車に乗って帰宅です。タイヤもパンクなどしておらず、長い道のり、乗り心地は最高でした。
新しいアパートには、自転車を置く場所がなかったので、残念ながら二度目の粗大ごみの手続きです。防犯登録のシールもしっかりはがして、粗大ごみのトラックがしっかり自転車を乗せていくのを見届けながら「本当にさようなら」とお別れをしました。

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